Friday, December 25, 2009

今年のなんでもベスト10 第5位は岸田衿子さん

今年のなんでもベスト10 第5位は岸田衿子さんとの邂逅です。

もともと、岸田さんフリークのカワグチタケシの影響もあり、岸田さんの詩集はたびたび読み返し、そのうまくいえない魅力を強く感じていました。子どもが生まれて、絵本をやたら買うようになっても、岸田さんの書かれた絵本をとても楽しく読み聞かせをし、また、息子も喜んできいていました。

今年の8月頃でしょうか。カワグチタケシと酒を飲んだ際に、僕たちなりのトリビュート企画ができないかという話になり、それならまずは岸田さんにしよう、ともりあがり、その後紆余曲折はありましたが10月後半に無事「EVERGREEN KNEE-HIGH REVUE」を古書ほうろうさんで行うことができました。出演者はダブルタケシと石渡紀美さん。

TKレビューはダブルタケシの頭文字がたまたまTKだったので、その略字をゲスト出演者に考えてもらうという趣向があり、たとえば第3回は「TUTU KALEIDOSCOPE REVUE」だったわけですが、今回はエリコ キシダなので「EKレビュー」、Eは主催者(ぼくたちです)の意向により「EVERGREEN」、Kを考えてよ、と石渡さんにふったら「KNEE-HIGH」という言葉が出てきたのでした。とてもいいタイトルで、気に入っています。だれもこの背景はわからなかっただろうけど。

ぼくは岸田さんの詩集「あかるい日の歌」からと、絵本をリーディングしました。じつはこの詩集は、以前一度お目にかかったときにサインをいただいたものです。(自慢)2、3年ほど前、地域雑誌「谷根千」さんの企画で岸田さんと奥本大三郎さんの対談を横できくことができ、その内容に抱腹絶倒でしたが終了後に図々しくも岸田さんにサインをいただいたのでした。うれしかったなぁ。

あと、ぼくは岸田さんのお父さんの岸田國士さんの書かれるものも大好きで、戯曲も一時凝って読んでいました。北村想さんのプロジェクトナビがやった「岸田國士戯曲SHOW」は忘れられません。ぼくが唯一みた岸田さんの戯曲の舞台化であり、レベルはもちろん相当すぐれていました。

今回のイベントをきっかけに岸田さんの詩をもう一度読み返し、あらためてその魅力を認識しました。モダンでありながら自然と調和している、不思議な魅力です。

今回のイベント企画の会場となった古書ほうろうさん、そして岸田さんとのつながりを支援してくださった谷根千工房さん、ゲスト出演の石渡紀美さん、そして岸田衿子さんに感謝します。ありがとうございました。

P.S. 先日保育園のバザーで朝六時から炊き出しを行い、ぼくは火の番をずっとしていました。薪の燃えるにおいが翌日になっても服に残り、それをかぐたびに岸田さんの詩を思い出しました。

※ダブルタケシとは、ぼくとカワグチタケシが一緒に詩の朗読を行う時のユニット名。サイトはこちら ダブルタケシプロダクション

No comments:

Post a Comment