Thursday, March 11, 2010

いざ最悪の方へ

この間、ラジオで天野祐吉氏が喋っていた。

「広告の原型は『評判』なんですよ。あそこのうなぎ屋がうまい、とか、あの店にはべっぴんがいる、とか。その評判を作為的につくるのが今までの広告産業だった。それが最近は昔の市井の人びとが評判をつくる状態に回帰している」うろ覚えだったので言葉はちがうと思いますが、大意はあっているはず。

昭和の前後80年ほどの間は、媒体のマスの力で評判をあげ、評判の大きさをかたちづくり、操作できた時代だったのか。なので広告産業という産業が成長したのだな。

いまの評判のかたちづくられ方は、昔の口伝えに回帰している。そして、それは健全な方向だと思う。評判をあげるためには何をするべきか?認知度(認知される人の母数の増大=アクセス数の増大/SEO対策とか)のアップ?いや、それは話しが逆だろう。

評判をあげるためには、うまいうなぎの蒲焼きをつくることにつきる。そのあとに評判はついてくる。人為的に評判をあげることがどんどん難しくなってきている。いいことだなぁ。

別の話し。

昔、京都の片隅の長岡天神駅にも、レコード屋が3軒あった。うち2軒は輸入盤なども扱っていた。(リトルフィートを買った覚えがある)貸しレコード屋も2軒あった。どれも家族経営で、八百屋や魚屋と同じ小さな小売店だった。かなり通った。いまは一軒しかない。あとは、国道沿いのツタヤ。本屋もおなじようになるんだろう。そう遠くないうちに。

タイトルはベケット。

Tuesday, March 9, 2010

Coal Fired Computers (300,000,000 Computers - 318,000 Black Lungs)



古い友人のグレアムとマツコさんの新しい作品を紹介します。週末ニューキャッスルへいかれる方はぜひ。

Graham Harwood, Matsuko Yokokoji (YoHa): in Collaboration with Jean Demars present:
Coal Fired Computers (300,000,000 Computers - 318,000 Black Lungs )
Where: AV Festival 10 - Discovery Museum, Newcastle
Date: 12 – 14 March 2010

http://yoha.co.uk/cfc/CFC-200.pdf

なぜ黒い肺があるのかはぜひPDFをみてください。いちど日本でグレアムの作品展をやるのが夢です。