Monday, March 22, 2010

しかし、ナス買ってどうする あるいはネット通販

先日は、土浦ニコマルシェにまた参加してきました。はじまりはあいにくの雨もようでしたが、そのためいつもとは別のテントにはいることになり、はじめてはなしをした方もいて、個人的には楽しかったです。

出品していた本にナンシー関氏の「記憶スケッチアカデミー2」があり、店先で読んでは気味悪くぐふふと笑っていたのですが、さらに面白かったのが巻末特別収録の「赤パソコン青パソコン」。カタログハウスの通販生活に1996年から1997年にかけての連載です。そこでは、まったくのパソコン素人のナンシー関氏が四苦八苦して自分のホームページを立ち上げるまでが書かれています。というか、1996年なんてほとんどの人がパソコン素人なのですが。

96年11月号にはネットにはまっています。

「夜中になるとパソコンの前に座り、ネットサーフィン、つうんですか、それにいそしむ毎日であるが、インターネットは「つけもの天国」であることを発見。とにかく通販自体多いのだが、そのなかでも「つけもの」の充実ぶりはすごい。わたしは「はじめてのオンラインショッピング」として「水なすの浅漬け」を選んだ。まあ美味しかった。(略)しかし、ナス買ってどうする、メールもワープロ自体打てないからすごく時間がかかって電話の方が便利、というのはある。(略)」

という本文の横にはその水なすの箱の写真。そしてキャプションは「インターネットで買った漬け物。うまくもなしまずくもなし」

さすがです。大爆笑させていただきました。

わたしもそのころからネットの仕事をしていますが、だからどうなんだ、という気持ちはずうっと持っているんです。ネット通販。ネット中継、ブログ。だからなんなのよ。それらは副次的な要素であり、本質ではないです。海外とのメールも、エアメールすりゃいいじゃん。なんだかなぁ、ってずっと思っていました。

ネットで買ったから水なすがうまくなるでなし。肝に銘じたいと思います。