Wednesday, October 14, 2009

ああ、mac遍歴

一番はじめにコンピュータを触ったのはPC-98。ワープロ代わりに事務所にあったものを使っていた。5インチフロッピーで起動させ、入れ替えて打ち込み、ということをやっていた。あとは、ゲーム。といってもすぐに飽きたけど。
編集プロダクションのようなところに就職(?)して、LC575を触った。今調べると1994年頃とある。うむむ。ドル86円かぁ。今もそんなものだが。漢字Talkは7.1か。インターネットもまだなかった。いや、あったのだろうけれど触ったことはなかった。友人のデザイン事務所には8100とかあった。
その後、海外に行くときには何も持たず。帰ってきてから東京に出て、別の事務所で働きはじめた頃、なんだっけ。もう忘れたけれど、PowerPCのタワーではないやつ、だから8200とかかな、を使っていた。インターネットの仕事をはじめた頃。
で、その事務所も辞めて、再度海外へ行く。このとき、確かほとんどはじめて自分で、自費でマックを買った。忘れもしません。Powerbook145B。1993年発売だから相当中古で型落ちもいいところだったけれど、すごくかわいいやつだった。主にメールとテキスト打ちしか使わないから。これはこの世紀の終わりまで持っていた。
海外から帰ると世の中はG3になっていて、青いマックを安く譲ってもらった。これではじめてDVDを見る。同時にはじめて自費でWindowsを買う。dynabook。
G4は新品を買ったのではないか。Quicksilverではない灰色のもの。なので、おそらく2001年。ただ、同じ頃にDELLをデスクトップとノートブックの2台買い、メイン機はそちらに移った。特にXPはよくできたOSだったと思う。まだありますか、そうですね。イラレもフォトショもフラッシュもXPの方が軽く感じられた。世のほとんどの仕事のウェブはXPだったし。フォントや書類のやり取りや古いQuarkを見るときだけG4を立ち上げていた。
そのG4が去年、立て続けにお亡くなりになった。ぼくのと、妻のQuicksilver。appleに電話しても、有償ですら修理できないという。何ということ。データだけは救い出したが、さて困った。しかもDELLのデスクトップも5年を過ぎて起動しなくなった。
というわけで、まだリーマンショックの余波がやってきていなかった去年2008年の末、iMacを買った。OSXはG4に(pantherとかを)入れていたけれど、CPUとかがOSに対してプアで使い物にほとんどならず、本格的に使いはじめたのはこのiMacから。
これがいいんだな。すごくいい。どういいのか。美しく、楽しいのよ。病院のスリッパとニューバランスのシューズ、といったら言い過ぎか、言い過ぎだ。けど、久々のマックは昔のマックを思い出させてくれるほどによかった。その気持ちはまだ続いている。
うちにあった最大6台のパソコンは、3台が使えない状態になり、今はメイン機のiMacと、XPのノートパソコン2台の3台。XPのノートは逆転して昔のデータの管理用になっている。
iMacは3.06Ghz Intel CoreDuo/4G/24inch。ちょっとほかのものを買う気にならない。
ただ、妻用のデザインマシンが必要なのだけど、リーマンショックの余波がやってきた我が家にはiMacすらすぐには買えないし、せっかくのナナオのモニタも使えなくなる。というので、mac miniを買おうとしている。
しているのだけれど、約2週間ほど前からネットで新しいminiがでるでるといわれ、まだ買えないでいる。毎日apple storeみてはため息。早くでてくれ!すぐ買うから。

追伸 でも、4年つれそったiPod Photoは、3回のHD換装の後、先日ついにお亡くなりに。ちょっとやわすぎるなぁ。次はしばらく買わないよ。

Tuesday, October 13, 2009

スチュアート・カミンスキー 1934-2009

翻訳ミステリー大賞シンジケートにてスチュアート・カミンスキーが亡くなったことを知る

2005年3月に書いた書評を再録します。

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友達とつれしょんべんだ
ロビン・フッドに鉛の玉を BULLET FOR A STAR スチュアート・カミンスキー 和田誠訳

いやぁ、参りましたというしかないな。なにが、というと、まずその博識さ。ぼくは映画マニアじゃないけれど、ハンフリー・ボガードやジュディ・ガーランド の名前ぐらいは知っている。そんな人が思わずニヤニヤしてしまうことうけあいの、1940年のハリウッド、ワーナー・ブラザーズ撮影所を舞台にした探偵小 説。

依頼人に探偵が会いに行くと、向こうの窓からウィリアム・フォークナーが微笑みかける。ハンフリー・ボガードはマルタの鷹の役を欲しがっている。チャールトン・ヘストンのラッシュが試写室でかかっている・・・。

依頼人は、エロール・フリンという往年のハリウッド・スター。ロビン・フッドの冒険(1938)で知られる。だから邦題がロビン・フッドに・・となっている。残念ながらこの映画みていません。
彼がスキャンダル写真がらみでゆすられているところから話ははじまる。その写真とネガをめぐって探偵はハリウッドを駆けずりまわる。

映画の知識があってもなくても、当時の華やかな撮影所の雰囲気と、ハードボイルドな雰囲気が二重に楽しめるようになっている。もちろん、映画のうんちくを知っている人にはさらに楽しめるだろうけど、解説には和田誠がいちいちうんちくを語ってくれているので大丈夫だろう。

作者のスチュアート・カミンスキーは解説によると映画史の大学教授だそうで、この虚実ないまぜのおはなしをつくるのは楽しかっただろうなぁ。

翻訳がまたいい。和田誠の訳は、平易でわかりやすく、なにより楽しんで訳しているのが伝わってくる。「つるしでいいから背広を」など、最近ではつかわない だろう言葉の方が頭にすんなり入ってくる。やっぱり、小説は名詞だ。この人の描く絵に通じる、親しみやすくストレートに伝わり、しかも滋味があるというの か、これにも参りました、だ。

探偵事務所が歯医者を間借りしているのは、関川夏央・谷口ジローの事件屋稼業を思い出して、へんなところでぼくはニヤニヤした。

昨日深夜から読みはじめ、ちょうど人が殺されるところで友達から呑みの誘いの電話をもらったんだけど、時間は夜中1時過ぎ。これにはびっくりした。ドキッとしたなぁ。それから朝四時過ぎまでかかって読み終わった。

タイトル(「友達とつれしょんべんだ」)は、なんとボギーが探偵を誘ってハイ・シエラを撮っている(!)撮影現場から離れるとき、撮影スタッフにぽろっというせりふ。きまってるなぁ。

nature


photo by michikazu, my son.

Monday, October 12, 2009

チラシ2弾

ゆっくりオープン

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