Tuesday, March 30, 2010

悪いのはみんな萩本欽一である

悪いのはみんな萩本欽一である、という話題のテレビ番組をみた。
いろいろ考えさせられたが、後半思いを強くしたのは、萩本欽一の影響を深度(レイヤー)としてとらえていない、ということ。
彼のような影響力の強い人のテレビメディアへの影響は、二次元ではとらえられないと思う。この部分では深く影響を与え、この部分では表層的に影響を与えた。表層的な部分は暴走し、深度の深いところの影響は根深く影響された。という分析が必要だと思う。
こうした番組は非常に貴重で重要だと思う。ので、より期待してしまう。でも、おそらく作り手の問題ではなく、メディアの特性として、難しいのだろう。

人は一面的にとらえることができない。なのに、テレビで取りあげるときには一面的になってしまう(ことが多い)。それはつまり一面的だということがイコールテレビ的なのだろう。
多層的な捉え方は書物などの方が向いているのではないか。たとえば、同じ「芸」を見せる落語。落語はそれこそ多面的な芸だと思うが、テレビだと一面的な伝え方しかしない。なので素人芸の方が(時には)強い。ドキュメンタリーもそう。
一面的であることがテレビ的であるということがよっくわかった番組だった。

最後に一番好きだったテレビ番組をみながつぶやく、という演出があった。ぼくの場合は・・・いままでで一番すきなテレビ、なんだろう。もしかしてないかも。タモリ倶楽部かな。