Monday, July 12, 2010

気になる人 ヴァレリー

ずっと前から気になっている人。はじめてその名前を目にしたのは、坂口安吾のエッセイにでてきてて、それは小林秀雄の訳したテスト氏(いまでは「テスト氏との一夜」になっている)で、それを読んだ。そしてその一編は印象に残ったんだけど、そのほかにまでは踏み込まなかった。それがいつのまにか、ぽつりぽつりと増え、ヴァレリー詩集は重版され、評伝もでて、気がつけばぱらぱらとする。積極的に大好き!というのとは、少し違うんだけど、ずっと気になっている。
一編の詩はひとつの持続であってその持続の間、読者として、わたしは準備されてしまった一法則を呼吸する。
こんな言い方が気になる。