Sunday, October 17, 2010

愛する肉体(と写真)

ラヴズ・ボディ(東京都写真美術館)という展覧会をみにいきました。
写真だけの展覧会はひさしぶりでしたが、思った以上にインパクトを受けました。
生と性と死というテーマは、写真ととても相性がいいと思います。なぜだろう。
たとえば、死にいく友人(愛人だった友人)のポートレイト。なんでもない場末の飲み屋の上の文字「BE SWEET」。若いポートレイト。それらはすべてエロスであり、タナトスを携えているように見える。
印刷物では決してない、プリントでしか表現できない味わいもたしかにある。
写真と言えば複製芸術の最たるものだったけれど、いまとなってはこれだけ撮影したりそれを披露したりする機会が増えたためか、かえってオリジナルプリントの美しさが映える。

(ラーメンをデジカメに(しかも一眼だったりする)撮ってから食べる人をわたしは信用しないけれど、それはまた別の話)

その複製可能性と一回性の間で、肉体と死のイメージが増幅されている感じを受け、とても感動しました。会期中、もう一度いくかも。

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